漕辞苑No.3 パドルは軽ければよいのか?
今回はパドルの重さについて書いてみましょう。
よくパドルを持って、軽いパドルを良いパドルと
考える方がいますがはたして正解でしょうか。
一概に軽いパドルが必ず良いパドルとは限りません。
フラットウォーターの短距離などは軽くて硬いパドルが
水が逃げずに速いピッチで有効だと思いますが、外洋に
出たり、長い距離を漕ぐ場合はかえって不安定になり
疲労の元になることがあります。
トップレベルの方と話すことがあるのですが、共通して
軽いパドルは好きではないという方が多いです。
外洋では波や風が強いことがあり、パドルが流されそう
になることがあります。軽いパドルはその影響を大きく
受けてしまい、先ほど書いたようにパドルが暴れて疲労に
元になります。
私の考えですが、持った感じは少し重みを感じるのに実際
漕ぐと軽いパドル、リカバリーのときに軽さを感じるが水中
ではしっかり安定しているパドルが理想だと思っています。
ブレードは薄く出来れば最高です。
入水時に刃物で切るようにスパッと入りますので、水を壊す
ことなく無音でキャッチできます。
皆さんも是非持っただけで判断せず、漕いでみてそのパドルの
本当の性能を判断してみてください。
もちろんそこには重量バランスが大きなポイントを締めている
ことを忘れずに。